結婚の挨拶は誰しもが頭を悩ませるポイントです。
ご両親や職場の同僚への挨拶といったものは、できることなら避けて通りたいと思うかもしれませんが、結婚という目的地にたどり着くためには決して避けて通れない道です。
大切な彼・彼女からは良い返事をもらえたものの、そのご両親から待ったをかけられては結婚に進むことができません。
そこで、結婚の挨拶を成功させるための秘策をご紹介しましょう。
結婚の挨拶で失敗しない6つのポイント
結婚の挨拶に限らず言えることですが、それを成功させるために大切なのは良い準備です。
しかし結婚の挨拶と聞くとそれだけで緊張してしまうイメージがあるかもしれませんが、そんなに難しく構える必要はありません。
次にあげる幾つかのポイントをおさえておけば、きっとスムーズに挨拶ができるでしょう。
どちらの家から挨拶に行く?
2人で結婚を決めたら、まず行なわなければならないのがお互いのご両親への挨拶です。
しかし、どちらの両親に先に挨拶に行けばよいのか迷うかもしれません。
結婚に前向きな家族から…といきたいところですが、一般的な流れとしては彼女の家から挨拶に行きます。
次いで、彼の家に挨拶に行きます。
手土産
結婚の挨拶に行くときには、手土産を忘れずに持参しましょう。
手土産によって「結婚の挨拶のために時間を取り分けて頂き感謝します」という気持ちを表すことになります。
できることなら事前に相手の両親の好みをリサーチしておき、その好みに合わせて選べれば最善です。
結婚後もずっと続く関係ですので、ここでしっかり調査しておいて無駄はないでしょう。
挨拶に行くときの手土産の相場ですが、3~5千円程度と考えておけば良いでしょう。
渡すタイミングのコツは、焦らないことです。
焦って玄関先での軽い挨拶の時に渡すことは避けましょう。
後から取り上げますが、部屋に通されてからのほうが手土産が会話の幅を広げてくれるという利点もあります。
また、お決まり文句のように「つまらないものですが」と差し出すのは失礼ですので注意しましょう。
挨拶に行くときの服装
手土産も悩みどころですが、結婚の挨拶に行くときの服装もまた頭を悩ませるところです。
「これ!」という完璧なマニュアルはありませんが、当然ながら挨拶に行く彼・彼女のご両親は自分よりも歳を重ねた方たちです。
流行云々ではなく、そういった年齢層の方たちが見たらどんな印象を抱くか…と考えて選べば、間違いはないでしょう。
また、結婚の挨拶の場はけじめをつける時でもあります。
男性であればスーツで行くことが好ましいでしょう。
加えて男女ともに清潔感のあるさわやかな印象を与える装いにし、派手なカラーやカジュアルすぎる服装は避けましょう。
また冬場などに挨拶に行く場合、コートは玄関に入る前に脱いでおくよう注意しましょう。
式の準備より、結婚の挨拶が先
プロポーズした!された!となると、つい「結婚式はどうする!?」と話を進めたくなってしまいます。
その気持ちはじゅうぶん分かりますが、結婚式の準備を進める前に結婚の挨拶に出向きましょう。
それぞれのご両親に挨拶に行く前に、日時も会場も式のスタイルも決めてしまうのは順番が逆です。
まだ両親から結婚の許しも頂いていません。
必ず出席してほしいはずの両親の都合も聞かずに日程を決めて、後からその日は都合が悪かった…ということが分かったら、両親に対して失礼になるからです。
結婚式の予定は、お互いの両親とも相談しながらたてていきましょう。
いつ切り出す?
結婚の挨拶に行ったときのもうひとつの悩みどころは「いつ結婚の話を切り出すか」という点でしょう。
早く緊張から解かれたい気持ちは分かりますが、焦ってはなりません。
まずは結婚の話は置いておいて、しばらくは和やかに雑談を楽しみましょう。
ここで役立つのが、先ほども紹介した手土産です。
会話のネタになりますし、相手のご両親の好みをさらに掘り下げて知ることもできるかもしれません。
20~30分ほどしたら頃合いを見計らって、いよいよ結婚の挨拶です。
いざ「結婚の挨拶」!
男性の立場であればここからがいよいよ本番です。
結婚できるか否か、最後の難関です。
どんなセリフを並べれば良いのでしょうか?残念ながら答えはありません。
逆に言えば、あなたの心の内をそのまま語ればよいのです。
自分の彼女に対する熱い気持ちを、そのまま言葉にしてご両親にもお伝えしましょう誠心誠意伝える事が出来れば、きっと気持ちは伝わるはずです。
しかし、事前によくイメージを膨らませておくなら助けになるでしょう。
相手のご両親から質問を受けることも考えられます。
「娘のどんなところを好きになったのか?」「2人の結婚後のビジョンは?」「孫の顔はいつ見られるのか?」等、多岐にわたる質問が予想できます。
それらへのしっかりした答えを準備しておくなら、その場で慌てることなく対応でき好感度もアップするでしょう。
職場への挨拶
ご両親への結婚の挨拶が済んだら、友人、そして職場への挨拶となります。
職場でどのように結婚の挨拶を行なうかはケースバイケースで変わってくるでしょうが、挨拶をする順番だけは変わることがありませんのでご紹介しておきましょう。
結婚の挨拶は自分の直属の上司から行なうようにしてください。
つい、まず先に仲の良い同僚に伝えたくなってしまいますが、そうする場合は内密を条件に伝えるようにしましょう。
でないと、ほかのところから情報が流れて上司の耳に入ると上司の機嫌を損ねてしまう危険が高いからです。
まず上司に挨拶し、その後先輩方、そして同僚といった順番で挨拶すれば間違いありません。
結婚は多くの人にとって一生に一度の特別な時となります。
その準備段階では人生初の出来事や緊張の連続が続いていきますが、なかでもご両親への結婚の挨拶は緊張のひと時となるでしょう。
しかし、ここにあげた基本さえしっかりおさえれば何も難しいことはないのです。
あくまでも大切な彼・彼女を産み、育ててくれた愛情深いご両親です。
きとんと挨拶をする事ができれば、必ずや祝福してくれる事でしょう。